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Boris Tellegen / DELTA
ボリス・テレジェン
オランダ・アムステルダムのアーティスト。
1980年〜2000年代初め、ヨーロッパグラフィティの代表格として知られるDELTAは、建築やロボット工学などから影響を受けた3Dレタリングスタイルで注目を集めた。近年では現代アーティストとしての見られ方も強く、オブジェや彫刻、絵画やコラージュといった、伝統的な芸術媒体を材料に本名のBoris Tellegenの名で活動している。
ARTWORK at HIROPPA
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ロボットのおか
オランダ・アムステルダムのアーティストBoris Tellegen(ボリス・テレゲン)氏が手がけた全長10mの巨大なセメント製のオブジェです。
建築やロボット工学などから影響を受けた3Dレタリングスタイルで注目を集め、世界的に活躍するアーティストによる現代アートのオブジェですが、座ってコーヒーを飲んだり、上に乗って凹凸で遊んだり使い方は自由です。
COMMENT
Boris Tellegen
ヒロッパのベンチは、”HIROPPA”のアルファベットで構成されています。横たわっている大きな模型は、まるで巨大な戦士が休んでいるようになっています。それは、大きな子供が積み木で遊んでいたら偶然ヒロッパの文字になったといった具合です。 ヒロッパのベンチは、子供たちが落ちて怪我をしないように、登ったり、降りたりしやすい高さを意識しました。 また、ベンチが地面から浮いて見えるようデザインをしてみました。
馬場匡平
Borisさんに「まちの子どもたちにアートを身近に感じてほしい」とお願いしたら快くOKしてくれました。
オブジェはBorisさんの設計図をもとにセメントを流し込んでつくりました。5層構造になっています。当初、塗装をして仕上げる予定でしたが、2021年8月豪雨の後に偶然できた、雨が流れた跡の模様がとてもかっこよかったので塗装をせずそのまま残しました。時間が経ったときにどのような姿になるか楽しみです!
ロボットの丘を真上から見ると「HIROPPA」という文字になっているのは、空から公園をドローンで撮ってかっこいい公園にしたいと思ったからなんですよ。
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ロボットのおか
オランダ・アムステルダムのアーティストBoris Tellegen(ボリス・テレゲン)氏が手がけた全長10mの巨大なセメント製のオブジェです。
建築やロボット工学などから影響を受けた3Dレタリングスタイルで注目を集め、世界的に活躍するアーティストによる現代アートのオブジェですが、座ってコーヒーを飲んだり、上に乗って凹凸で遊んだり使い方は自由です。
COMMENT
Boris Tellegen
ASOBUのテーマは文字通り、日本語の「遊ぶ」です。
グラフィティを描き始めたあとで、私は、壁の前に並んでいる大きなカップに似た色のスプレーを持ち合わせていることに気づきました。なので、今回のグラフィティは、カップに合わせた色を使うことにしました。
私が使ったASOBUの文字たちは、無骨だからこそ、もしかしたらナイーブでもあるかもしれない。私はそんな様子が今回のテーマにうまくはまるんじゃないかと思ったのです。
数々の文字や言葉は、私の描写のための枠組みとなったりします。文字のカタチというのは、私にとって新しい可能性や変化を探求するための大いなる境界域なのです。あるいは、私にとって理想的なグラフィティとは、まさに文字や言葉を描くことそのものなのです。
ASOBUを描くのはとても楽しいことでした。
HIROPPAはラブリーな公園で、グラフィティを描く当日はちょうど雪が降り始め、いい雰囲気でした。
壁の表面は、防水シートのような厚いプラスチック製の布で、色彩がよく映えました。けれど、注意をしなくてはならないこともあって、塗料が流れてしまわないように使用する量を軽めに調整する必要がありました。
どれも良き挑戦と経験になりました。